テレビドラマやニュースなどで、「内縁の妻」という言い方をしている場合がありますが、結婚している場合の妻とどう違うのか考えたことがあるでしょうか。
実際に内縁の妻とはどういうものなのでしょうか?
内縁の妻とはどんな場合?
内縁の妻とは、結婚する意思のある男女が共同生活を送ってはいるものの、まだ婚姻届けを提出していない状態でいる女性側のことを指します。
先に婚姻届を出してから一緒に暮らすよりも、まずは住居を決めて一緒に生活を始め、しばらくしてから婚姻届けや結婚式あるいは新婚旅行に行く行うカップルもいますのでそういう場合には女性のことを内縁の妻という呼び方をするのだといえます。
結婚している夫婦との違いとは?
では、実際に婚姻届けを出している妻と内縁の妻との違いはどこにあるのでしょうか。
結婚した夫婦との大きな違いは苗字が違うことと相続権がないことです。
しかし、一度内縁関係を築くと扶養義務や貞操義務などの様々な権利が発生しますので名前と相続権がないこと以外は結婚した夫婦との違いはあまりないと考えて良いでしょう。
ほとんどの場合、すぐに婚姻届けを出すのですからしばらく内縁関係でも構わないともいえます。
内縁の妻と同棲していることと変わりがあるの?
では、同棲している女性と内縁の妻では異なる点があるのでしょうか。
内縁の妻であることを満たしている条件としては、婚姻の意思があるかということと共同生活を送っているかということです。
つまり、そういった意味では内縁の妻と同性の女性との区別をする判断基準は非常にあいまいになってしまいますが、あとはお互いがどう感じているかによるのではないでしょうか。
どちらか一方にだけ婚姻の意思があってもその片方が結婚する意思がないのであるなら内縁の妻ということにはなりません。
そのため、内縁の妻なのかあるいは同棲しているだけなのかというのは当人同士の意識の問題に関わってくるのではないかと思われます。