大好きだった人が亡くなってしまったことで悲しみに暮れていても、その後の故人を送る葬儀は待ってくれません。
普通の結婚なら配偶者である妻、あるいは夫が喪主となるのが一般的ですが、内縁関係の場合はどうなるのでしょうか?
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内縁関係の定義について
内縁関係とは、お互いに結婚する意思がある上で共同生活を送る男女のことで、事実婚とも呼ばれています。
普通の結婚との違いは、苗字が違うことや子供がいた場合の親権や戸籍はたとえ父親が認知していても母親になること、遺産相続ができないことなど細かい規定はありますが、基本的には普通の結婚した夫婦と同等の権利があるとされています。
内縁の夫の葬儀は内縁の妻でも喪主になれる?
そもそも喪主というのは生前故人が深い関係にある人が行うものなので、もちろん内縁の妻が内縁の夫の喪主となり葬儀を行うことは可能といえます。
内縁の夫との間に子供がいた場合にはその子供が喪主となることもあります。
ただ、内縁の夫の親族が喪主になったり葬儀のすべてを仕切られてしまうこともあるので喪主になりたい場合には生前に内縁の夫に遺言書を作成してもらうかきちんと話し合っておくのが良いかもしれません。
葬儀費用トラブルがある?
自分が喪主として葬儀が行えずに内縁の夫の親族側がすべて行ったとき、場合によって葬儀費用を内縁の妻側に請求してくることがあります。
本来、葬儀費用の負担というのはまず香典で賄ってそれでも足りない場合には親族が相続した遺産から負担しそれでも足りない場合には僧俗責務に準ずるのが一般的であるとされています。
そのため、不足した分は喪主の責任となりますので内縁の妻が葬儀費用を負担する必要はないと言えます。