近年、離婚率が高まる中、離婚による傷をつけないようにするためなど様々な理由で、結婚という形をとらずに内縁関係といういわゆる事実婚という形をとるカップルが増えてきています。
昔は結婚という法律的にも認められている形をとる事が当たり前になっていましたが、今では様々な夫婦の形があり、内縁関係は結婚という法的なものに縛られないというメリットはあるものの、もちろんデメリットになる部分もあります。
今回は内縁関係のデメリットについてお話したいと思います。
内縁とは?
社会一般においては夫婦としての実態を持ちながらも、婚姻届を出していないため法律上の夫婦としては認められていない事実婚の事を言います。
しかし、単なる同居や同棲とは違い、当事者2人共に婚姻の意思があり、家計を同一にして生活していると内縁関係であるという事が社会的に認められて、結婚と同等の権利や義務を負う事になります。
相手と自分の家族や親戚の理解を得る事が難しいデメリット
最近では内縁関係という状態を受け入れられるようになってきたものの、一昔前の世代の方からすれば、どうして結婚しないのかという疑問を持つ方が多いでしょうし、相手や自分だけでなく親族や家族の理解を得なければ、良き内縁関係を築く事は難しくデメリットと言えるでしょう。
社会的信用を得にくいデメリット
結婚は婚姻届を出して法律で認められている分戸籍などに全て残る分、社会的信用を得る事ができますし、あらゆる書類に配偶者という事を記載できますが、内縁関係ではしっかりと条件を満たせば、内縁関係という事を認められ続柄には未婚の妻・夫などと記載する事はできますが、そのたびに説明する必要も出てきます。
一目で配偶者だと証明できる結婚とは違い、周りから認められるのに時間や手間がかかるというデメリットがあります。
相続権がない
社会的に内縁関係である事を認められると、様々な義務や権利があり、それは結婚と同等ですが、相続権に関しては基本的には内縁関係では認められません。
例外として、被相続人に相続人がいない場合や、生前の遺言書がある場合のみ認められます。
まとめ
内縁関係は結婚という法律的なものに縛られていない自由さと不安定さを持ち合わせていて、一概に結婚と内縁関係どちらが良いとは言えません。
自分がどちらの形をとるのかはしっかりとメリットとデメリットを把握した上で、選択するようにしましょう。